コンサート

開催情報

時間

17:45 開場

18:00 開演

19:30 終演予定


入場無料

予約不要

住所

〒110-8714 東京都台東区上野公園12−8 東京藝術大学 上野キャンパス 第2ホール

(上野キャンパス案内図22番)

プログラム

田所 淳

出演: 田所 淳

プロフィール

前橋工科大学准教授 / 東京藝術大学非常勤講師 / 慶應義塾大学非常勤講師 1972年生まれ。クリエイティブコーダー。アルゴリズムを用いた音響合成による音楽作品の創作、ラップトップコンピュータを用いた音と映像による即興演奏などを行う。大学では、openFrameworks、Processingなどの「クリエイティブ・コーディング」についての講義を行う。講義資料はWebサイトで公開、多くの学生やクリエイターに活用されている。著書に『Processing クリエイティブ・コーディング入門 – コードが生み出す創造表現」技術評論社 2017 など。

https://yoppa.org/

作品内容

Algorave set 2019

TidalCyclesとMaxを使用したライブコーディングのパフォーマンスを行います。ライブコーディングとは、楽器を即興演奏するようにプログラミングする行為自体をライブパフォーマンスとして行う表現手法です。リアルタイムにコーディングしている様子をプロジェクションしながら即興的に演奏が展開されていきます。


後藤 英

出演:後藤 英、鈴木 俊哉

プロフィール

後藤 英

作曲家、ニューメディア・アーティスト。国際的に評価されており世界活地で活躍。仏、英、独、日の4カ国語を巧みにこなし、新たなテクノロジーと関連させた斬新で刺激的な作品を世界中を発表している。作曲をアメリカ・ボストンのニューイングランド音楽院にて、アール・ブラウン、ロバート・コーガン、ルーカス・フォス、ドイツのベルリン芸術大学では、ディーター・シュネーベル、フランスではIRCAMにてトリスタン・ミュライユとブライアン・ファニーホウに学ぶ。フランス、IRCAMの招待作曲家、研究員、ボルドー芸術大学の准教授を経て、2017年の東京芸術大学に就任。1995年、マルティ・メディア・オペラ作品、”NADA”がベルリンのシャウルシュピール・ハウスにて演奏される。同年より、IRCAMにてコンピューター音楽を研鑽し、その後、研究員として、ジェスチュアル・インフォマティックの開発に携わる。2000年、東京フィルハーモニによりオーケストラ作品”ResonanceII”がオーチャード・ホールにて初演された。2003年、IRCAMのレゾナンスのフェスティバルでポンピドゥー・センターにてソロ・リサイタルを行い好評を得る。2006年、イギリスのAVフェスティバルより委嘱され、作品は話題となった。 2009年にはイタリア、第53回ヴェネツィアビエンナーレに招待された。著書に『Emprise〜現代音楽の系譜から、コンピューター・ミュージック、エレクトロニック・ミュージック、ニュー・メディア・アート、新たなパフォーマンスへの進化』(2016年、スタイルノート)がある。

http://gotolab.geidai.ac.jp

鈴木 俊哉

アムステルダム音楽院卒業。リコーダーを花岡和生、W.ファン・ハウヴェに師事。リコーダーの可能性と技術の開拓に 取り組む。L.コーリ、B.ファーニホウ、L.フランチェスコーニ、原田敬子、細川俊夫、伊藤弘之、野平一郎、S.シャリーノ、湯浅譲二といった作曲家たちと共同作業をおこない、彼等の作品を初演す る。ウィーンモデルン、チューリッヒ新音楽の日、ガウデアムス(Amsterdam)、ダルムシュタット、ISCM世界音楽の日々(‘95,’00,’01,’02)、秋吉台、パリの秋、武生、ロワイヨモン(Voix Nouvelles)、コンポージアム、ヨーロッパ・アジア国際現代音楽祭(Kazan)、クランクシュプーレン(Schwaz)、トンヨン、フェスティバル・ア・テンポ(Caracas)、メルボルンR.C.オープニングフェスティバル、ルーマニア国際現代音楽祭、アジアーゴ音楽祭、サントリーサマーフェスティバル、中国-アジア音楽週間(南寧)、ニュージーランド・フェスティバル(Wellington)、Etching Festival(Auvillar,France)、Melos-Ethos (Bratislava)等の音楽祭にソリストとして参加。ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地で現代奏法に関するワーク ショップやリサイタルを行う。’02年のダルムシュタット夏期講習会講師。東京都交響楽団、セントラル愛知交響楽団等と共演。また、京都府教育委員会の派遣講師「夢大使」として子供たちにもリコーダーを教え、京都府の各小学校だけでなく、国内や台湾の小中学校でも教える。ソロCD 「Tosiya Suzuki Recorder Recital」はドイツの音楽ジャーナル、音楽と美学協会よりMusic & Ästhetik Interpretationsprize 2003を受賞。他に、名古屋市民芸術祭賞、ダルムシュタット奨学生賞、クラーニッヒシュタイナー音楽賞、第24回中島健蔵音楽賞、第1回創造する伝統賞、第14回佐治敬三賞を受賞。エリザベト音楽大学特別講師。

http://www.tosiyasuzuki.com/

作品内容

quantiqueG II

人間の奏者の演奏をコンピューターが自ら認識して、それに対してコンピューター自ら伴奏をしていくシステムに基づいた作品。同時に楽器の音をインタラクティブにライブエレクトニクスで変化させる。

この作品では、リコーダーの新たな奏法に基づき、従来の楽器のサウンドに基づかない音響とコンピューターの音響をどのように発展できるかが試みられた。

ペルティエ・ジャン=マルク

出演:ペルティエ・ジャン=マルク

プロフィール

カナダ・モントリオール出身、日本在住のメディア・デザイナーと教育者です。現在は名古屋造形大学・メディアデザインコースの准教授として勤めています。

2002年に情報科学芸術大学院大学(IAMAS)に入学し、三輪眞弘の元で音楽とメディアアートの研究を始め、特にリアルタイム画像解析の応用について興味を持ちます。積極的にMaxを使い始め、2003年にエクスターナル集の「cv.jit」が初めて公開されます。2004年に岐阜県立情報科学芸術アカデミー(IAMAS)のDSPコース講師に就任します。サウンドインスタレーションをArs Electronica Festivalや光州ビエンナーレなどで発表します。2007年に慶應義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程に入り、2010年に単位取得後退学します。同年に愛知淑徳大学メディアプロデュース学部の講師になって、ゲーム開発に携わり始めます。2015年に現職の名古屋造形大学に就任します。

研究活動ではインタラクティブ・メディア、電子音楽、サウンドデザイン、ゲームデザイン、感覚間相互作用とクリエーティブツールの開発と言った領域に関心があります。

作品内容

Negative Space

この作品は動きの可聴化をテーマにしている「Materialization」シリーズの最新作です。このシリーズでは光や影の動きをリアルタイムで音に変換することによって、視覚現象にそもそもなかった重量感と物質感が生まれます。「Negative Space」は、このシリーズで初めて人間の動きを利用する作品になっていますが、敢えて「静止」状態を可聴化しています。もちろん、生きている人間は完全に静止することは非常に難しいですので、大道芸人でなければ、呼吸、瞬き、体の揺れといった動きが発生します。この極小な動きを大胆に音に変換し、出演者の生き物としての微小な葛藤を体験していただきます。

パフォーマーの前に立っているのはマイクロフォンではなく、距離を画像として捉えるデプス・カメラです。このカメラの映像をリアルタイムで分析し、呼吸、揺れと瞬きらしい動きを抽出します。パフォーマーが総合的にどれほど静止しているかも評価して、この指数が音響合成プログラムを制御します。


三輪 眞弘

出演者: Maxサマースクール初級コース受講生

プロフィール

1958年東京に生まれる。ベルリン芸術大学、ロベルト・シューマン音楽大学で作曲を学ぶ。2004年芥川作曲賞、2007年プリ・アルスエレクトロニカでグランプリ(ゴールデン・ニカ)、2010年芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。「三輪眞弘音楽藝術 全思考一九九八ー二〇一〇」をはじめ、CD「村松ギヤ(春の祭典)」や楽譜出版など多数。旧「方法主義」同人。「フォルマント兄弟」の兄。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授。

http://www.iamas.ac.jp/~mmiwa/ToDo.html

作品内容

蛇居拳拍子

「逆シミュレーション音楽」による集団パフォーマンス作品

「蛇居拳算」(じゃいけんざん)と名付けられた演算(アルゴリズム)は、3つの状態、0, 1, 2において

  • 自分が演算相手と同じ状態だったら同じ状態を続ける(例:自分が1で相手が1なら、1のまま)

  • 自分が演算相手と違う状態だったらどちらの手とも異なる状態になる(例:自分が1で相手が2なら自分は(そのどちらでもない)0になる)

となる。蛇居拳算は3つの状態を扱う三進法の演算であり、蛇居拳拍子では、奏者がそれぞれ3つのうちのどれかの状態を持ち、他の特定の奏者を「演算相手」としながら自分の状態を更新していく。


有馬 純寿

出演者: 有馬 純寿

1965年生まれ。エレクトロニクスやコンピュータを用いた音響表現を中心に、ジャンルを横断する活動を展開。ソリストや室内アンサンブルのメンバーとして「サントリー芸術財団サマーフェスティバル」「コンポージアム」などの現代音楽祭をはじめ数多くの演奏会で電子音響の演奏や音響技術を手がけ高い評価を得ている。第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞芸術振興部門を受賞。2012年より国内外の現代音楽シーンで活躍する演奏家たちと現代音楽アンサンブル「東京現音計画」をスタート、その第1回公演が第13回佐治敬三賞を受賞した。

現代音楽作品の電子音響の演奏以外では、一柳慧をはじめとする作曲家との共同作業や、国内外の実験的音楽奏家、スガダイロー、石若駿をなどジャズミュージシャンとのセッションも積極的に行っている。また、会田誠、小沢剛らとの「昭和40年会」をはじめ美術家とのコラボレーションも多く、近年では「瀬戸内国際芸術祭2013、2016」に参加し、香川県男木島にてインスタレーションの展示やワークショップなどを行った。 現在、帝塚山学院大学人間科学部情報メディア学科准教授。京都市立芸術大学非常勤講師。

作品内容

Improvisation with Laptop

SMS(Sudden Motion Sensor)を内蔵した旧型MacBookを使用した即興演奏。

お問い合わせ

maxsummerschool2019@gmail.com